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もりおか失語症友の会

 失語症は完治することが非常に難しい障害です。それまで何の苦労もなく使えていた言葉が突然使えなくなる、その苦しみは他の人からは理解されにくいものです。それを一番分かってくれるのは、同じように失語症を経験した人たちです。

 もりおか失語症友の会では、失語症のある方々やそのご家族が、一人で悩むことなく安心して交流や情報交換を行い、新たな仲間を作ることができる場を提供しています。交流会や家族会、クリスマス会、全国大会への参加、旅行など、さまざまな活動を通じて、失語症とともにより良い生活を送るためのアイデアや家庭でのコミュニケーションの工夫、リハビリ方法、コミュニケーション支援グッズの活用法などを共有しています。他の失語症のある方々との交流を通じて生活のヒントや新たな視点を得るとともに、仲間とのつながりが生まれることで、心の支えを感じることができます。「言葉のかけ橋」は、こうした仲間づくりを積極的に支援し、失語症のある方々が安心して自分らしい生活を送れるようお手伝いしています。

草創期のもりおか失語症友の会

最近の交流会の様子

家族会

クリスマス会

地域活動の中で出会った当事者たち

菅野路美さん(岩手県二戸市)

 菅野路美さんは、大学卒業後、夢だった国語教師として生き生きと教壇に立っていました。そんな29歳の時、脳動脈瘤の術後に脳梗塞を発症し、後遺症として失語症と右片麻痺が残りました。懸命なリハビリを続けましたが、職場に戻ることはできませんでした。

 新幹線とバスを使ってデイサービス言葉のかけ橋に通う路美さんは、いつも明るく、周囲の人たちを励まします。路美さんはリハビリを兼ねて日々の思いを書いています。どうしても錯書、助詞の誤りなど失語症の影響が多少残りますが、その部分の訂正を少しお手伝いさせてもらうと、胸を打つような、とても素敵な文章を書くことができます。路美さんの文章は時々新聞に掲載されますが、失語症あっても病前と変わることがない素敵な感性を持っているんだなあと思います。

失語症友の会の交流旅行
青森県十和田市の奥入瀬渓流にて(2014年)

田中昌明さん(兵庫県三田市)

 海外出張中の35歳の時に脳梗塞を発症し、重い失語症になりました。懸命なリハビリにもかかわらず、残念ながら職場復帰はできませんでした。専業主婦として子供を育てながら昌明さんを支えていた妻の加代子さんは社会とのつながりがなくなったと感じました。

 紹介された失語症友の会の自己紹介の時に初めて「田中」と言えた時、周囲の人たちから大きな拍手を受けました。田中さんたちは仲間がいることがどれだけ励ましになるか知りました。田中さんご夫婦は地元で仲間作りを始め、「しゃべろうよ」という失語症友の会を作りました。

 ある時、友の会のメンバーの一人が、働きに出た妻の作った弁当を家で一人で食べるのは寂しいと言いました。その言葉をきっかけに、毎日でも集まれる失語症のある人たちの作業所「トークゆうゆう」を設立しました。トークゆうゆうでは、会話パートナーのサポートの下、笑顔で思いを共有し合い、パン作りなどの作業に励んでいます。

 田中さんご夫妻は、しばしば各地で講演に招かれ、仲間やつながりの大切さを訴えています。

田中昌明さん・加代子さんご夫妻

トークゆうゆう

黒澤武史さん(東京都)

 黒澤武史さんは、小学校4年生の時に内頸動脈閉塞を発症し、その後遺症として失語症と右片麻痺を抱えることになりました。学校生活では授業についていくことや、友人との会話で自分の思いを十分に伝えられず、辛い思いを経験してきました。社会人となり一般企業に就職しましたが、コミュニケーションの難しさから誤解されることも多く、悔しさから涙を流す日々もありました。

 そんな中、黒澤さんが20代の時、北海道で若い失語症者の集まりがあると誘われました。半信半疑で参加してみると、そこには同じように言葉や身体の不自由さと向き合いながら懸命に生きる仲間たちがいました。その光景に黒澤さんは大きな衝撃を受け、自分だけではないと感じた瞬間でした。

 その経験をきっかけに、黒澤さんたちは東京で若い失語症者のつどいを立ち上げました。活動を通じて仲間は少しずつ増え、一人また一人と輪が広がっていきました。現在、黒澤さんはリーダーとして各地のつどいにも足を運び、孤独と向き合う失語症者たちを励まし続けています。その姿勢は、多くの人に希望と勇気を与えています。

発症して間もない頃

失語症全国大会inいわて(2017年)

初めて参加した若い失語症者のつどい
北海道 美瑛町にて(1998年)

首都圏の若い失語症者のつどいが始まった1999年頃